2019年9月29日。JR貨物による「隅田川駅貨物フェスティバル」に行ってきました。(公式サイト)
貨物に特化した鉄道イベントははじめて行ったのですが、いろいろといつもの鉄道イベントとは違いがあって面白かったので、記録したいと思います。

会場は貨物専用の駅「隅田川駅」
場所は「隅田川駅」です。と案内に書いてあるのを読んで、最初ピンときませんでした。隅田川、という名前から東京都23区内であることは想像できるのですが、そんな駅あったっけ?という感じ。
それもそのはず。隅田川駅は貨物専用の駅なのです。
なので、会場となった隅田川駅は、普通の駅とは何もかも違いました。駅の敷地はとても広く、高い建物はありません。その中にホームや線路はごく僅かしかなく、大きなコンテナが所狭しと置かれたり積まれたりしていて、その合間を重機のように大きなコンテナ運搬車が動いていました。

普段生活していてはまず訪れない、隅田川駅。駅名が書かれた正門の前で、記念写真を撮っている人も多くいました。(もちろん私も息子と撮りました!)
他の鉄道イベントより大きい子向けかも?
イベントの中を見て回って、2歳の息子はまだ参加できる催し物が少なく、他の一般的な鉄道イベントよりも対象年齢が高いように感じました。
子供向けの5ピースほどのパズルに挑戦すると参加賞のようなものを貰うことができ、パズルができない子でも親御さんと一緒に列を作って並んでいました。しかし会場入りした時間が悪かったのか、このパズルだけで15分以上待ちそうな感じで、かつ息子はまだパズルを理解できないので、まずこの参加賞から断念。
その他にも、Nゲージ等のちょっと大人向けの模型展示に6歳前後の男の子が群がっていたり、実際にJR貨物で使用されていた車両部品の販売にガチ鉄道マニアっぽいおじさまが熱心に目を光らせていたりしてまして。
私も夫もこれまで特別鉄道が好きなわけではなく、息子と一緒に少しずつ興味を持ってきているところなので、参加者の皆さんが醸し出す「何年も、人によっては何十年も鉄道が好きです!」な雰囲気に、ちょっと圧倒されました。
↑貨物といえば金太郎。私の貨物レベルはその程度です。
JR貨物の鉄道マンさんの言葉が忘れられない
鉄道グッズを売っているブースでは、実際のJR貨物の鉄道マンさんが子供たちと気安く会話をしていました。
その中で、子供のひとりが元気な声で「どうしたら僕もJR貨物の人になれるの?」と質問していました。子供らしい可愛い質問だなあ、彼にとって鉄道で働く大人はものすごくかっこ良い憧れの大人なんだなあ、と思って聞いていたら、鉄道マンさんは自信満々に、
「24時間どこでも寝れて、24時間いつでもお腹いっぱいご飯が食べられる人がなれるぞ!」
と答えていました。質問した男の子は、「すごーい、僕も頑張る!」という感じに喜んで、鉄道マンさんもガハハ、と楽しそうに笑っていましたが、その答えを聞いて私は、JR貨物の鉄道マン、という仕事は24時間体制の勤務と長時間長距離移動を伴う、決して楽な仕事ではないのだと改めて思いました。
そんな仕事をしながら、子供たちの憧れの的であり続けるためにこういったイベントを催してくれて、本当に親としては頭が下がります。(警察や消防や自衛隊の人も同じようにありがたいです…)
来年も来たいなぁ
というわけで、2歳の息子が存分に楽しめたかというと難しいのですが、「貨物列車」は多くの男の子が好きな乗り物です。
かくいう息子も、イベントの時は貨物列車やコンテナにはさほど興味を示さなかったくせに、そこから2ヶ月ほどして、貨車と客車の違いをなんとなく理解し、プラレールに貨車を付けてそこに小さなおもちゃを荷物に見立てて乗せて楽しんでいます。
来年は息子も、今年よりはこのイベントを楽しむことができるような気がします。
そして親としては、入場無料で会場内で軽食を販売してくれる鉄道イベントは、安上がりなお出かけでとってもありがたいのです…。
