我が家の2022年のダイジェストに欠かせないのが、「プリキュアが現れた」ということです。
いえ、なんということはなく、3歳の娘が、とうとうプリキュアに嵌ってしまった、という話なのですが。
2022年に放映されていたのが、「デリシャスパーティプリキュア」。それまで私は、プリキュアの存在は知っていても、毎週アニメを見るわけでもなく、ストーリーやキャラクターの名前を知っているわけでもなく、どこか遠い存在のように感じていました。
それが、ひょんなことから(おそらくアマゾンプライムにオススメとして出てきたことによって)我が家のテレビで初めてプリキュアが再生されることになり、映し出されたかわいくてかっこいいお姉さんに、娘があっと言う間に虜になったのでした。
デリシャスパーティプリキュアは、2023年1月に放映が終了してしまいました。嵌った最初から、放映終了まで娘が一貫して大好きだったのが、「キュアスパイシー」という青色のプリキュアでした。

出典 https://www.toei-anim.co.jp/tv/delicious-party_precure/character/chara2.php
普段はピンクが大好きな娘なのに、どうしてかプリキュアだと、主人公のピンクの女の子(キュアプレシャス)でもなく、後からプリキュアになった強くてゴージャスでパフェの女の子(キュアフィナーレ)でもなく、プリキュア4人の中ではどうしてもサブ的な扱いになる青い女の子だったのは不思議でしたが、でも娘は、一途にこの青いキュアスパイシーが大好きでした。
放映されていた1年の間、2022年8月に池袋で開催されたプリキュアのイベントにも足を運びました。そこで私と娘は、はじめて「プリキュアショー」に出会いました。
普段はテレビの中にしか存在しないプリキュアが、目の前に現れたのです。もちろん中身は生身の、顔も知らないお姉さんなのだと思います。でも、文字通り頭の先から爪の先まで、完璧な被り物を被ってプリキュアとして颯爽と現れたプリキュア4人に、娘は口をあんぐりと開けて見入っていました。
そしてもうひとつ、そのプリキュアショーを楽しんでいる、娘よりも少し年齢が上のお姉さんたち。おそらくもう何年もプリキュアを嗜んでいる彼女たちが、こぞって「プリキュアの衣装」を着ていたことがとても印象的でした。
確かにそのイベントの中では、市販されているプリキュア衣装を着て記念写真を撮ることができるブースがあり、娘は「絶対にスパイシーを着る」と言って譲らず、さらに着た後も脱ぎたがらずに非常に困りました。そうか、娘はそんなにキュアスパイシーの衣装(戦闘服。ドレスではない)が欲しいのか、そして、プリキュアが好きな女の子はたいていそうなのか、とこのときやっと思い至りました。
とはいえ、市販されていたプリキュアのコスチュームは、当時6,000円以上する高価なおもちゃ。しかもこの値段の割に、これは完全な主観ですが、生地はぺらぺら、スカートの裾の広がりも控えめで、つまりはっきり言うと「あまりかわいい服ではないな」というのが感想でした。娘はとてもとても欲しがりましたが、ぽんと買うにはかなり躊躇う買い物だったのです。
というわけで、「うーーーーん。作るか」という結論に至りました。こういった経緯で、洋裁の経験など全くないと言うのに、はじめて、子供の為に服を作ることになりました。
(前置きが長い)
こんな人にオススメ
●子供がプリキュアに嵌っている
●コスチュームを買うのに迷っている
●プリキュア大好き
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まずはコスチュームの素材探し
キュアスパイシーの衣装を作ろう、と決意しましたが、全く洋裁の経験がないので、生地を買っても作れないことは分かり切っていました。そもそもミシンもないし。
というわけで、「ベースとなる服を用意して、そこに生地を付けていくことでキュアスパイシーの衣装を作る」という形を取ることにしました。
作るのはコスチュームですが、「服=洋裁のスキルが必要な部分」はベースの服を購入することで外注し、あくまで工作としてその服に生地と飾りをボンドや糸で付けてきます。
ベースとする服は、H&Mやユニクロなど、いくつかの無地の服を安価で取り扱っていそうなサイトを検索しまくった結果、メルカリに落ち着きました。
真っ白のブラウスが1400円。同じようなデザインの、真っ白なスカートが1380円です。
次に、スパイシーの大切な「青」の生地探し
キュアスパイシーのコスチュームを作成するうえで、最も大切なのは彼女のメインカラーである「青」を可能な限りテレビの色と揃えることだと思いました。これを気が緩んで紺や水色にしてしまうと、どれだけデザインを似せても、途端にキュアスパイシーっぽさが薄れてしまいます。
また実際のプリキュアショーで撮影した写真を穴が開くほど見て研究して、立体物としてどのような構造になっているのか、どうすれば自分の手で再現して製作することができるかを考えました。
とはいえ、手芸屋さんで実際に生地を手に取って選ぶ時間がどうしても取れず、アマゾンでいくつかの商品を写真でにらめっこして、値段と相談して、「これだ!」と決め打ちで購入しました。
この時購入したのは、以下の2種類の「青」でした。共に1メートル。それぞれ750円くらいです。
併せて、たくさん使うであろう「青い糸」は、ダイソーではなくアマゾンでしっかりしていそうなものを買いました。
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ダイソーで、フェルトやリボンなどを大量買い
最後にダイソーに行って、その他の素材を全部揃えました。
ボンドやスナップなどの本当に素材から、黄色やピンクに白など、差し色に使うフェルトもたくさん。更には要所に使うリボンも、頭につけるカチューシャの土台も、全部ダイソーで揃えました。
たぶん1,500円くらい買ったと思います。
あとは作る、作る、作る!!
素材が作ったら、あとは頭に描いたイメージ通りに形にしていくだけです。
ミシンが無くて全部手縫いなので、面倒なところは全部手芸用ボンドに任せて接着しましたが、デザインは可能な限りキュアスパイシーに似るように頑張りました。
また併せて、頭につけるカチューシャも作成。足元だけは手作りできないので、青いタイツと、青くてドレッシーな靴も別途買いました。
制作期間は2週間ほど。一番大変だったのは、上下別で買ってしまったブラウスとスカートをスナップでくっ付ける仕様にして、着用しているときにお腹が出てしまってデザインがぶち壊しになる事態を避けるようにしたところと、背中の下の腰部分に付ける、大きなリボンをどれくらいの大きさにするか、というところ。小さすぎても可愛くないし、大きすぎると「リボン」としての形状維持ができなくてこれまたかわいくないし、というところのバランスを取ることが難しかったです。
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娘の反応は…!?
出来上がったキュアスパイシーのコスチュームを見せたときの娘の反応は、ただビックリしていました。
でもすぐに「着る!」と言って嬉しそうに着て、更に録画してあったプリキュアを何話か繰り返し見て、特にキュアスパイシーの変身シーンを自分も真似てくるくると回ってみたり、ポムポム(スパイシーのお供妖精)のぬいぐるみを出してきて嬉しそうに肩に掛けたりして、暫くずっと、スパイシーを堪能していました。
現在の、キュアスパイシーコスチューム
その後も今に至るまで、私が作ったキュアスパイシーのドレスは彼女の部屋の中で一番のインテリアのように飾られており、ときたま「着る!」と言って袖を通されています。作成から半年が経ち、娘の体も大きくなってきてそろそろサイズアウトか…と思っていた矢先にデリシャスパーティプリキュアが放映終了となり、そろそろこのコスチュームも役目を終えた感があります。
このコスチュームを着て、秋に娘は人生初めての映画デビューを果たしました。その楽しみに花を添えられたこと、母親として納得のいくプリキュアコスチュームを娘に贈ってあげられたこと、もろもろ思い出が詰まっていて、本当に作ってよかったなあと思っています。
さて、次はひろがるスカイ!プリキュア。
1年目でキュアスパイシーを作ってしまった以上、次も作らないわけにはいくまい…と、腹を括っています。そして、たった1年しかない放映期間をめいいっぱい楽しむためにも、可能な限り早いタイミングで、新しいプリキュアコスチュームを贈ってあげたいと思っています。
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